社会思想社 現代教養文庫
ロールプレイングゲーム モンスターホラーショー
J・H・ブレナン 著
本田成二 訳

本内部には若干のヤケと汚れが見られますが、その他にこれと言って大きな損傷はなく、状態はまずまずです。
別途のモンスターシートは欠品。

■ 内容
「モンスターホラーショウ」の作り出す世界では＜ウェアウィザード＞（ゲームマスター）がすべてを取り仕切る。
お馴染みの「戦士や魔法使いたちで構成されたパーティーが地下迷宮を探険する」というゲームだけでなく、どんな工夫でも受け入れられる柔軟なゲームシステムをブレナンは意図している。
そのために＜何でも表＞＜神秘の部屋＞＜モンスター園＞などが用意されている。

■ 備考
ドラゴンファンタジーで有名なブレナン氏によるTRPGルールブック。
……なのだが、実用性は殆どなく、ルール解説の段階で、「本ゲームにキャラクター作成の手順はなく、プレイヤーがそのまま冒険する。魔法使いやエルフになりたいなどと言うプレイヤーが居たら病院に電話しろ。」
と言う辛辣な事が書いてあるかと思えば、そのすぐ後で「職業は４つあるのでどれか決めろ」と書いてあったり、戦闘ルールの説明の後で「前のルールは忘れて全部『何でも表』で解決しろ」とあったり、TRPGの世界を皮肉っているようなブレナンらしい内容の本。

なお、ゲームの導入編として「ラビリンス・オヴ・スクワット」と言う、パラグラフ数が36のソロゲームブックが付属している。
内容は相変わらずのブレナンである。